かみ合わせ
かみ合わせは、上下のあごがきちんと接していることはもちろん、食べ物をかむ・飲み込む・話す・眠るなど、口が果たすいろいろな生活の役割がちゃんと機能していることが重要になります。少し難しいですが、機能的なかみ合わせというのは、神経の反応(神経反射)とあごの関節(顎関節)が、顔にあるかむための筋肉(咀嚼筋)を通してバランスがとれている状態をいいます。
虫歯などの治療で歯にかぶせた冠1本がチョット高いだけでも不快なかみづらさとなり、それが原因でかみ合わせがずれてしまうことがあります。かみ合わせで大事なことは、前歯の役目と奥歯の役目をきちんと働かせ、顎関節・咀嚼筋がラクに動ける環境づくりともいえます。
矯正
矯正は、かみ合わせの不具合を有効に治療する方法です。ブラケットや床装置、舌側弧線装置など、患者さんの状態に適した器具で歯や顎の位置を整え、正しく美しい歯並びを作り出すことです。お子様はもちろん、成人の方でも歯並びを矯正することができますから、お気軽にご相談ください。
特にお子様については、あごのスペースが小さいと永久歯がきちんと生えそろうことができなくなるため、歯並びに影響してしまいます。成長する過程であごの成長をコントロールしてあげることで、永久歯が生える場所を確保することが大切なんですよ!
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右の奥歯を抜いたままにしていたので、あごが左にだんだんズレてしまった患者さんがいました。顔の審美性(本来的な歯の持つ機能美)も気になっていたので、まずスプリントでかみ合わせを補正して、おおよそ元の位置に顎を戻してから上下の歯を修復しました。見た目にも、機能的にも健康な歯の状態が回復した例です。 |
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虫歯が多く早い段階で乳歯が抜けてしまったので、永久歯が生えるスペースが足りなくなってしまった7才のお子様です。成長期にきちんと矯正することで、このように永久歯が生える場所を確保することができます。成人になってから治療したら、歯を抜いて矯正する必要があったかもしれません。 |